KEM DDS VFOを使ったフルブレークインTRX
JA5NAF 2008.3.14
フロントパネルです。
大型のSメーターを付けています。
オーディオ用の目盛ですが、気にせず使っています。
Sメーターの下のトグルスイッチは、SSB・CW/AMの切り替えです。
AMは受信だけです。中波放送や短波放送を聞くのも楽しいものです。
3つのプッシュスイッチは、左からMOD、RIT、SELです。
左側が受信部、右側が送信部です。
まだスペースにゆとりがありますので、何か組み込もうと思っています。
左上:ローパスフィルター
右上:アンテナ切換えダイオードスイッチ(サイテック内田さんの「情報の泉」をご覧ください。)
左下:受信部の一部(ミキサーADE-1)
中下:VFOアンプ(2SC1906)
右下:フルブレークインコントローラー(電源切換え)
フルブレークインのためのコントロール回路です。
KEM DDS VFO MC180のキー出力端子(CN2の9番)を利用します。
キー出力端子は送信時にLowインピーダンス、受信時にHiインピーダンスになりますので、
これを使って、送信時12V、受信時12Vを作り出します。
回路はFUJIYAMAの回路をベースにしたものです。
この回路は送信時と受信時で2Vくらいの電圧差がありますが、実用上支障はありません。
キーイングは縦振れキー入力(CN2の5番)で行います。
リニアアンプ(2SC1973+2SC1971)
KEM VFOの出力を2段増幅して5Wを得ます。
最初2SC1973の前に2SK439のアンプを付けていましたが、全く不要でした。
付けると発振してしまいます。2段で十分でした。
LCDの取り付け方法です。
LCD基板に卵ラグ板をネジ留めし、パネル内側にアロンアルファで貼り付けたプリント基板チップに半田付けしました。
上の2箇所を半田付けするだけで十分しっかりします。
受信部です。構成は次のとおりです。
2SK125パラアンプ→ADE1受信ミキサ→2SK439ポストアンプ→+SFR455Hセラミックフィルタ→TCA440 IF増幅→SA612 検波→NJM2073
AFアンプ
AM受信時は、SA612の動作を止め、1N60の検波出力をNJM2073につないでいます。
TCA440については、JA9TTT加藤さんのページをご覧ください。私は、IF増幅、AGC、Sメーターの機能だけ使っています。
Sメーターの下に見える透明のLEDは照明用です。
角度を変えてリニアアンプです。
ちょっと大きめの放熱器を付けています。
5分間くらいフルパワーでキーダウンしても、ほのかに暖かくなる程度です。
2SC1971のバイアス電流は60mAに設定しています。
番外編ですが、プリセレクターです。
7MHz〜10MHzにかけて高いQを持ちます。
3mm厚のアルミ製L型アングルに取り付けています。
最初はこのリグに組み込むつもりでしたが、中波・短波ラジオ放送なども聞きたくなり外しています。
受信部トップには同調回路がありませんので、実用機とするにはこういったプリセレクターかBPFが必要だと思っています。
参考としたWeb Page
JA9TTT's Radio Experimenter's site
CYTEC/サイテック
KEM貴田電子設計